“見えざる手”の罠を解く。
歴史学・物理学・心理学・経済学……諸学を越え「市場/共同体」の彼方を問う画期的経済論!
私たちは「自由」に縛られている。
「消費依存」「ワーカホリック」「バブル現象」「環境破壊」……。
現代社会の生きづらさはどこからくるのか。出来るかぎり自由であるために選択肢を増やそうと、私たちは貨幣に殺到し、学歴や地位の獲得に駆り立てられる。
アダム・スミスから現代の市場理論にまで通底する、<選択の自由>という希望こそが現代社会を呪縛しているのだ。
市場(イチバ)で飛び交う創発的コミュニケーションを出発点に、生を希求する人間の無意識下の情動を最大限に生かすことで、時代閉鎖を乗り越える道を探求する。著者渾身の市場経済論!