何をやってもイケてない日々をやりすごすため、自分の体を痛めつける若者たち。彼らは今、何を探し求めているのか?自傷イヴェントの最前線、アーティストたちの自傷行為、家族や医者との関係をめぐる構図。「自分を愛せない人たち」との対話を続けてきた著者が、“自傷ラー”をとりまく環境と、知られざる生の声に迫った。「救済」なんて言葉は願い下げ。手あかのついた「常識」はクソくらえ。そんな目からウロコの真実が見えてくる、渾身のルポルタージュ。自傷依存症、目に見えない傷を抱えて漫然と暮らす自称「健常者」に贈る、新しい明日への第一歩。
著者からのコメント
精神科に行っても、どうも苦しみが終わらない人へ。 『生きちゃってるし、死なないし』は、自傷→精神科という短絡的な発想をやめて、医療以外で楽になるための本です。
自分が共感できないもの、わからないものを、共感できないから/わからないから放り出すという人は、家族にも医者にもいますが、自傷をやめたい(やめさせたい)人にとって大切なのは「わからないものをわからないまま」受け入れる作法です。
わかろうとしても、限界はありますが、本気でわかろうとする人のあり方とは、「わからないものをわからないまま」受け入れることだと思うんです。 詳しくは、出版元の晶文社のWEBで信田さよ子先生と対談しているので、ぜひ読んでください。