子ども虐待は、なくせる

増え続ける一方の子ども虐待。なぜ防止策は失敗つづきなのか。
虐待サバイバーのニーズをふまえ、具体的、実践的な対策を提言する。

虐待防止策としてこれまで語られてきたのは、親のストレスを軽減する子育て支援や、児童相談所・学校・警察の役所間の連携促進でした。そうした取り組みは、虐待そのものを減らすことはできず、親に虐待をやめさせる仕組みにもなっていません。日本では、子どもの命や人権、身分を大事にする文化は、これから築いていくしかないのです。「さんざん虐待された子の1割しか保護しない」方針から、「そもそも親に虐待されない仕組みを作る」方針へ転換を!

今 一生

フリーライター&編集者。1965年、群馬県生まれ。千葉県立木更津高校卒。早稲田大学第一文学部除籍。コピーライターを経て、25歳から現職。