説明
安冨 歩
やすとみ あゆみ
東京大学東洋文化研究所教授
1963年生まれ。京都大学経済学部卒業後、株式会社住友銀行勤務。京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。京都大学人文科学研究所助手、名古屋大学情報文化学部助教授、東京大学大学院総合文化研究科・情報学環助教授を経て、現職。著書に『生きるための論語』(ちくま新書)、『超訳 論語』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『生きる技法』(青灯社)、『原発危機と「東大話法」』『幻影からの脱出』(明石書店)、『もう「東大話法」にはだまされない』(講談社)、『経済学の船出』(NTT出版)、『生きるための経済学』(NHKブックス)、『複雑さを生きる』(岩波書店)などがある。『満州国の金融』(創文社)で第40回日経・経済図書文化賞受賞。
佐藤 章
元朝日新聞記者。
東京・大阪経済部、AERA編集部、週刊朝日編集部、月刊 Journalism 編集部など。退職後、慶應義塾大学非常勤講師(ジャーナリズム専攻)などを経て、五月書房新社取締役・編集委員会委員長。
著書に『職業政治家 小沢一郎』(朝日新聞出版)、『ドキュメント金融破綻』(岩波書店)、『関西国際空港』(中公新書)、『ドストエフスキーの黙示録』(朝日新聞社)、『山形の政治』(未來社)、『密告される生徒たち』(朝日新聞社)、『ルポ内申書』(未來社)。共著に『新聞と戦争』(朝日新聞出版)、『圧倒的! リベラリズム宣言』(五月書房新社)など。
パーティページ (承認) –
私じしんはバブル経済というものを肌身で感じたことはないし、その恩恵を受けたなどという実感は全くないが
金融取材に携わっていた佐藤章さんと、元銀行マンの安冨歩さんの二人との対談で当時の『異様さ』というものが、なんとなく伝わってくる。
結局のところ、「もはや戦後ではない」という言葉が戦時中の日本と、戦後の日本との連続性をあたかも覆い隠す言葉であったかのように
「失われた30年」という言葉は現在の日本と、バブル期(高度経済成長期)の日本との連続性を隠蔽しているだけではないのか。
もっと時間が進めば、あの熱狂に包まれた『バブル』というものなんなのかという、歴史的評価や研究はさらに色濃く進むかもしれないが
ただ、動画を見てこんなことを言うのはなんだが…「あれ(バブル)は何だったんだ‥」という奇妙さと気味の悪さしか、やはり私は感じなかった。