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インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで 岡田尊司さん 感想依存症の裏にある家族問題を無視してゲームだけ規制しても意味が無い

香川県がわけのわからんゲームについての規制を出しました。でも、実際の所、ゲーム依存症はどれだけ怖いものなのでしょうか?きちんとそれについて勉強してないな、と思ったので本を読み直して勉強中です。その中で「インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで」という本を読んだのでその感想動画を上げました。

インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで 岡田尊司さん 感想
依存症の裏にある家族問題を無視してゲームだけ規制しても意味が無い
https://youtu.be/4WPk7B47yhY

取り上げてる本によると幼い頃の愛情不足はゲーム依存症になるリスクを3.7倍も高めるそうです。また、逆に過保護にしすぎても2.8倍高くなります。これは日本の寝屋川市で3,000人を対象に行われた調査結果です。著作の中で出てきます。日本だけでは無く、香港、韓国、ヨーロッパで行われた調査結果も似たような数値を示すそうです。

つまり、ゲーム依存症の原因はスマホやゲームだけでは無く、その裏に家庭環境が大きくあるのです。そこを無視してスマホやゲームを規制しても、子供がスマホやゲームに逃げざるを得なくなった環境を無視し、臭いものに蓋をするだけなのでむしろ悪化するのでは無いでしょうか?

「インターネット・ゲーム依存症 ネトゲからスマホまで」を書いた同じ著者が別の本に「愛着障害の克服」という著書でこのように書いています。本当に病んでいる人が「患者」の他にいる、という章にこのように書かれています。

以下引用

症状の本当の原因が、子ども本人にあるというより、子どもを育ててきた環境や、周囲の大人との関係の方にあるからである。患者とされて連れてこられた子どもは、二次的に病気にさせられているのである。

その子どもから病気が始まっているというよりも、周囲との関係の中で、症状を呈するようになっている。本当の原因は、子どもを守るどころかむしろ傷つけてきた、周囲の環境や大人との関係にある。それゆえ、いくら子どもを治療しようと努力しても、何の効果もない。

ところが、その子にかかわる大人の気持ちや態度を変えることによって、子どもが劇的に変化するということが起きるのである。

つまり診断され、治療されるべきは、子どもよりもむしろ、子どもをそういう状態に追い込んだ環境であり、周囲の大人との関係なのである。そしてその診断・治療において目安となり、改善目標となるものが、不安定な周囲との関係の中で、何とか生き延びるために生まれた「不安定な愛着」なのである。

岡田 尊司. 愛着障害の克服~「愛着アプローチ」で、人は変われる~ (Japanese Edition) (Kindle の位置No.428-443). Kindle 版.

引用終わり

「つまり診断され、治療されるべきは、子どもよりもむしろ、子どもをそういう状態に追い込んだ環境であり、周囲の大人との関係なのである。」と書いてあるように、ゲームを規制だけではなく自分達も翻って反省する必要がある。そうじゃないと臭いものに蓋をするだけで子ども達はますます追い詰められるのでは無いでしょうか。

岡田さんの本には「寂しくて泣いている子に、薬を飲ませるか?」と別の所に書いています。

引用始め

子どもが、お腹が空いているわけでもないのに、泣いているとしよう。泣いているのは、何か手当てを訴えているからだ。嫌なことがあったのかもしれないし、愛情が足りていなくて、もっとかまってほしいのかもしれない。

ところが、この泣いている状態を「症状」と見て、「泣き虫病」と診断し、泣かなくなる薬や行動療法を処方したとしたらどうなるか。たしかに子どもは泣かなくなった。

だが、泣くことによって、せっかく何かを訴えようとした、その行動が消されただけのことである。子どもの中にあった気持ちは、うやむやにされたものの、解消されたわけではない。

岡田 尊司. 愛着障害の克服~「愛着アプローチ」で、人は変われる~

引用終わり

子供が度を超えてゲームに依存するのは子供の悲鳴なのかもしれない。それに病名をつけて規制をするだけでいいのだろうか?ただし、ゲームが悪くなくて親が悪いんだ!という風に言うのも間違っている。

おそらく問題はもっと多面的で誰かを悪者にして終わる問題ではない。自分が大好きなゲームの話だし、むしろ所属している業界の話でもあるのでこの件についてはもっと勉強を進めていきたいと思います。

追伸

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一月万冊 清水有高(しみずゆうこう)滋賀県出身。元不登校児、母子家庭育ち。ビ・ハイア株式会社代表取締役。滋賀県立大学人間文化学部卒業。ベンチャー役員、上場企業役員などを経験し投資家、経営者として活動中。東京大学を始め各種大学で講演多数。読書を経営に活かし自己資本比率70%の会社を経営。8年間でスタッフ1人あたりの営業利益を100倍以上にする。読書を通じて色々な可能性をみんなに伝えていきたくてこのチャンネルを運営中。月1,500冊以上の読書をして、それとは別腹で漫画も毎月数百冊読む。趣味はパイプ、葉巻、写真撮影、旅行、喫茶店&本屋巡り。

2018年にとても悲しいことがありうつ病に。2年近い闘病を経てその期間はYouTubeもかなり休みがちになりました。最近ようやく少し元気になり、YouTubeなどの活動も再開しています。

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