大手広告代理店のすごい舞台裏 電通と博報堂が圧倒的に強い理由

究極の家内制手工業&肉体労働の世界で、おのれの頭脳と肉体を限界まで酷使する大手広告代理店マンたちの壮絶な仕事ぶり。博報堂に18年間勤めた著者が見た大手広告代理店のすごい人たち。

・プレゼン現場で過労で倒れながらも勝利を手にした熱血ディレクター
・路上に身を投げ出してお得意様のタクシーを停める“体当たり営業”
・閉じ込められたエレベーターのドアを素手でこじ開け脱出した営業マン
・大量の販促物を刑務所で作らせてプレゼンに勝ったSPディレクター
・ドンペリ3本を床にこぼして、クラブのソファ席を空けさせた某社長
・秘書との不倫旅行が妻にバレて会社で2人に大ゲンカをされた管理職

本間 龍

1962年生まれ。著述家。1989年、博報堂に入社。2006年に退社するまで営業を担当。その経験をもとに、広告が政治や社会に与える影響、メディアとの癒着などについて追及。原発安全神話がいかにできあがったのかを一連の書籍で明らかにした。最近は、憲法改正の国民投票法に与える広告の影響力について調べ、発表している。著書に『原発広告』『原発広告と地方紙』(ともに亜紀書房)、『原発プロパガンダ』(岩波新書)、『メディアに操作される憲法改正国民投票』(岩波ブックレット)、『広告が憲法を殺す日』(集英社新書、共著)ほか。