社会主義と資本主義が厳しい対決を続けた100年は、ドストエフスキーの深遠な物語のうちに黙示されていた。作家の巨大な光源の下に、20世紀の構造が刻み込まれたロシアやグルジアを歩き、革命崩壊の淵源に迫る。気鋭が、雄渾な筆致で描く、思想ドキュメント。
佐藤 章
元朝日新聞記者。
東京・大阪経済部、AERA編集部、週刊朝日編集部、月刊 Journalism 編集部など。退職後、慶應義塾大学非常勤講師(ジャーナリズム専攻)などを経て、五月書房新社取締役・編集委員会委員長。
著書に『職業政治家 小沢一郎』(朝日新聞出版)、『ドキュメント金融破綻』(岩波書店)、『関西国際空港』(中公新書)、『ドストエフスキーの黙示録』(朝日新聞社)、『山形の政治』(未來社)、『密告される生徒たち』(朝日新聞社)、『ルポ内申書』(未來社)。共著に『新聞と戦争』(朝日新聞出版)、『圧倒的! リベラリズム宣言』(五月書房新社)など。