ブーレーズは、あんまり好きではない。高校生の頃に日本の現代音楽にはまったついでに、シュトックハウゼンとかブーレーズとかペンデレツキとか、或いはその元祖の新ヴィーン派も、FMラジオで見つけ次第、片っ端から聴いたのだが、欧米のそれは、全くピンと来なかった。
最近は、まぁ、それなりに楽しめるようになり、特に新ヴィーン派は、レコードで聴くと妙に楽しいのである。特にブーレーズのヴェーベルン全集は、素晴らしかった。そのご縁もあり、弦楽四重奏を集めてもいるので、これを落札した。落札したが。あまり期待はしていなかったのだが、聴いてみると、この『四重奏のための書』は、なかなか心地よかった。抜粋らしいのだが、全体をいずれ聞いてみたいものだ。
ブークールシュリエフというブルガリア出身のフランスの作曲家の作品がB面で、これは、紛れもなく、私がピンとこなかったタイプの現代音楽であった。ということは、ブーレーズの作品も、弦楽四重奏だからいい感じに聞こえたわけではない、ということになる。何が違うんだろう?